お前はD……できそこないのD

 今なら一色 真さんの気持ちが分かる気がします。ごめんね、白マムシマムシと馬鹿にしていて。つうか、卒論でマジメに再提出評価を受けた人間ってどれくらいいるのですかorz


 まあ、それはともかく(オイ)、本日クリスマス実行委員の手伝いをし、夜ご飯を食べて帰る時に、何故か「maxsisyoの弟のオタク化を進行させるのと、maxsisyoに萌えもの(?)の漫画を読ませてみよう」というような企画が同行したメンバーの中で立ちあがったらしく、なんと奴らワリカンで単行本を一冊買って、俺にくれました。購入の際弟はロリ好きの傾向があると俺が言ったため、彼らが選んだそれは「苺マシマロ」という本だったのですが、IMOから感想を書くように言われているので、書きます。もういっそのこと一話毎に。


プロローグ(カラーページ)
 とりあえず、高校一年生女子、伊藤 伸恵さんが主人公だというのは理解しました。しかし、冒頭で「ごく普通の高校一年生です」と言っているのにもかかわらず堂々とタバコの空き箱を手にしているので、俺は一瞬その空き箱が何の物体なのか分かりませんでした。吸うなよw
 どうでもいい話ですが、何故かタバコを買う金を探すときの財布の中身の鐘が実写っぽい。本当にどうでもいい。ごめんなさい。


「傷心旅行」
 この漫画の中で恐らく一番訳の分からん話だった。そして、当然これを一番最初に読んだので、この漫画についていけるか不安を感じざるを得なかった。まあ、後の作品は意味は通じやすかったので安心でしたが。後々のものと比べると、美羽が少々おとなしすぎる気がする。行動が意味がわからなくて無利益なのは変わらないけどね。まあ、後ろの作品から二年も前に書いたものらしいので、しょうがないのか。それと、お姉ちゃんが髪染めてるなんて予想してなかったので、「このお姉ちゃん何処の人!?」と困惑してました。さて、ところで一体何が傷心旅行だったのだろう。それがわからんから恐らくこんな感想が生まれたのだけど。


「人間ゴミ」
 何か壮大なタイトルな気がしたが、中身は千佳がゴミ箱にはまってどうだというしょうもない話。しかもオチ扱い。この時の伸恵と美羽のリアクションは後々のものと反転しているような気がしなくもない。まあ、確かにゴミ箱から脱出しようとしてもがく千佳は面白いのでいいとしよう。


「お泊り」
 茉莉と美羽の仲が悪い事に気づく事から始まるお話。何だか全体的にほほえましいと思った。別にいい話でもないし、声を上げて面白がるようなところもなかったのだが、読んだ後の読後感が何故か割とスッキリしている。このくらいから、伸恵と美羽の性格と言うか立ち回りが現在のものに近づいているように思え、美羽が行動的で、かつ意味がない。千佳「なぜ泊るの?」→美羽「ワンワンワン!」→千佳「あ、犬だ。帰ってください」の流れを展開するひとコマはもはや理解も出来ん。
 どうでもいいが、冒頭で美羽を近づけまいと手をつっかえ棒にする茉莉は何だか可愛いと思う。


「寝るな!」
 千佳と美羽が、翌日伸恵に誕生日プレゼントを贈るため、徹夜で製作に励むと言うお話。なお、この話からは伸恵の髪が黒、美羽の髪が茶色になる。12歳で髪染めんなw
 個人的には1巻の中でかなり好きな話。なんだかんだでけなげな二人が和ませてくれる。一番の特徴は、おそらく千佳より美羽の方がしっかり者になっている事だろうか。眠ったら殴ると言った後、千佳が寝たので殴ったら逆切れされてあわてる美羽は彼女のキャラにあっていない気はするが、まあそれもよし。ところで、洗面器に水を入れて使っても目が覚めなかったから、パイを用意するのはいいのだが、それはどこからもってきたのだろう?……あと、またどうでもいいことだが、美羽は絵が上手い。ちょっと意外。誕生日カードを見たときの伸恵の反応が彼女らしい淡白さと愛情の深さが良く表われている気がして、すごいいいなと思いました。


「禁煙」
 伸恵の禁煙生活奮闘記。まあ、確かに16歳でタバコをすっているのはまずいですよね。つうか、授業中でも吸うことがデフォルトだった君にはもううちのめされてグゥの音も出ません。折角がんばってたのに、体重が増えてしまったので禁煙をやめるというオチにもある意味脱帽。全体的にどうともいえない話でした。面白くはあったのだが。


「外で遊ぼう」
 いつもの4人で外遊び。おそらく1巻の中で一番暴力、怪我の描写が多いwそれにしても、美羽ちゃんは反省という言葉を知らない素敵な子ですね。でも剣道で茉莉を泣かせてしまったのはいただけません、泣き顔が余りにも痛々しすぎて、みていると辛い。つうか、何故いきなり茉莉と彼女を戦わせるのだ?この結果はある意味予想できていた気がするが。それにしても結局、剣道のときのサッカーボールは漫画的にもどういう意味があったのだろう?謎。


「起きるな!」
 美羽に死んだ振りをさせている伸恵が千佳を騙そうとするが、冒頭でばれたのをそれでもネタ続行しようとするお話。最初、伸恵は美羽が本気で死んだと思っていたが、寝ているだけだったという話なのかと思ったのですが、違うみたい。それにしても、16歳にして嘘涙をアレだけ流せるなんて凄いお人だ、お姉ちゃん。
 途中、伸恵がくすぐりすぎたせいで美羽が泣いてしまうのですが、こういう彼女はちょっと新鮮。そして、その後美羽はスカートをめくられても気にしない子供であった事を知った時の伸恵も色々な意味で新鮮。かなり取り乱しているように思えるのだが、美羽が見たいテレビ番組を見始めた瞬間にテンションがさがっている。何故。
 ところで、これは最後、今度は新たにやってきた茉莉を騙そうとするところで終わるのだが、やはり彼女なら騙されるのだろうか。一度信じ込んだら取り返しが使いない気がするのだがw


「にゃあ」
 帽子を買いに行きたい茉莉が伸恵らと一緒に、何故かネコスーツを着て買い物に行く話。茉莉が非常に人目に触れることを気にするという設定がここで明確になる。ついいでにいえば、伸恵が茉莉を贔屓して可愛がっていると言う設定もここで明確になる。それにしても、ねこスーツのほうが目立っている事に気が付いてあわてる茉莉はなんだか可愛いと思う。それでも、この話のベストショットは「お前の帽子いらない」発言をされてうなだれる美羽の後を追ってうなだれる千佳のコンビですがねw
 ところで、お姉ちゃんによれば千佳は「そんな服」をたくさん持っているそうですが……なんというか、お姉ちゃんもお姉ちゃんですが、違う方向で将来が心配かも。つうか、高くないか?


「自由研究」
 美羽がいつもの3人を研究する事で自由研究を完成させようとするお話。そのための追跡行動などで、美羽の常識のなさが浮き彫りにされます。
 まあ、美羽が「飽きた」で終わるエンドは予想してましたし、特に語るべきところもないのですが、自由研究にでたらめかいてても対象が近所の人だし、一人はまんまクラスメイトなのでそれはばれるだろう。せめて確かめてから賞を付けてください。先生。……ここでまたどうでもいい事だが、この4人以外の登場人物は存在しないものと思われていたはずのこの漫画で、この話では茉莉の母親が登場する。……ここまでやっておきながら、そこで登場した意味があまり見えない。悪いが。


「海はどうだ」
 何をやらせても駄目な茉莉ちゃんは泳ぎがもっとも苦手なので、みんなで海に行こうという、行動理由にまともな論理がカケラも機能されていないお話。なお、冒頭の茉莉VS美羽の腕相撲勝負の展開はかなり俺VS弟に近いものがあった。同志よ……!!
 まあ、漫画が漫画なので、別に水着姿にどうこう言うところはないし、ポロリもまあお約束(オイ)なので気にしないとして、美羽は本当にいらんことばかりするなぁ……でも、彼女がいないとこの漫画には波がないだろう。ちなみに、この漫画に一人キャラを追加すると、多分千佳が要らない子になるのは……俺の見当違いだろうか?


巻末マンガ
 「ロリロリイラストコーナーに描いてみたらどうだ?」「俺の出番だ」
 「子供が書ければなんでもいいんだ」
 この作者のコメントにロリコンを越えた漢の魂を感じました。なるほど。なんか色々と納得。「苺ましまろ」の第一巻をありがとうございました。ばラスィー殿。


全体の感想
 ある意味「覚悟を決めて」見始めたのだが、思ったより普通の展開で、というか男が出てこないが故俺の嫌いな類のラブコメにならなかったので、読みやすかった。あまり表情を変えてまで笑うことが出来ないので、他のコメディものやギャグマンガほど楽しくはないが、見ていてほんわかとした気持ちが保てるものが多かったと思う。機会があったらまた第2巻も見てみるとしよう。自分からその機会を作ることは多分ないが。
 とにかく、わざわざ買っていただいた三人には感謝を。面白かったですよ。うん。