なんだかねがねえのか。しょうがねえなぁ。ただで買ってやるよ

 今日は池袋に行ってIMOとnavimaso、そして某K氏と会ってきました。IMOにはまたおごってもらって、申し訳ないですねぇ。だが、本音を言うとバイトをしている人はバイトをしていない人におごる義務があるとか思ってたり思ってなかったり……ごめんなさい調子に乗りすぎてますね。ちなみに、タイトルは「川のぬし釣り」にて、持ち金が無い状態で宿屋に行くと無料でとめてくれるさいの台詞からです。


 まあ、そんなわけでいちご5巻の感想。今回も各話ごとに書いていこうと思います。ちなみにわざわざこうやって書いているのは、そっちの方がちゃんとした感想を出しやすいからです。手間はかかるが。
 ……ところで、このいちごは今度の月曜にでも返せばいいんだよね?


「アルバム」
 美羽がたまたまみつけたアルバムの中に入っていた写真をめぐって、色々と話が展開する。とりあえず、俺から言える事はだ。小学生の頃からタバコを手に持ってポーズをとり、中一では髪すら染めている伸恵の姿を親御さんがどんな気持ちで写真に収めたのかと思うと、もはや泣けてくるという事だ。それと、千佳は姉がいつからタバコすってたのかくらい、なんとなくでいいから知ってるべきじゃないのか。姉妹だろうあんたら……
 それと、美羽の写真が千佳の家に干してある自分のパンツを手に取っている場面なわけだが、なんでわざわざこんなところを撮ったのだろう。そして、撮ったのはいいとしても、なぜこんな写真をアルバムに入れたのだろう……


「バイト2」
 前回は伸恵のバイト中の話だったが、今回はその前の段階のお話。まあ、また例によって美羽に邪魔されるわけですが、履歴書へのいたずら書きはそこまで深刻でもないし、面白かったので個人的に好きだ。ところで、特技の欄の「右ストレート」がひょっとしたら伸恵が素で書いたんじゃないかなと思ってしまう俺。つうか、ぶっちゃけ美羽一人置いていくっていうのがアレだよね。さらにいえば履歴書確認しろよ。写真貼るんだから。つまり、恥かいたのは結構伸恵のせいでもある。と。
 アナの財布の中に万札が数枚入っていて美羽がたまげてしまうシーンがあるが、昔、俺がそもそもお金なんて親に言わなきゃもたせてもらえず、ゲームを買うにも頼みこまなければいけなかったあの頃の事、友人はミニストップで当たり前のように自分の財布から万札を出してゲームを買っていたのをみて俺は驚いていた。あの時の美羽の気持ちはそれに似ていたのかな、と思う。ところで、美羽の妄想の中で交通整理員のバイトをしている茉莉が車にぶつかられているのがかわいいと思ってしまいます。いや、本当になったらそんなんじゃすまんのだがな。


「にゃあにゃあ」
 茉莉が気まぐれで、以前美羽にもらっていた猫耳のぼうしをかぶってやってくるのだが、それでかわいいとちやほやされる茉莉が気に喰わず、美羽はうさみみバンドを持ってくるものの、結局相手にされず最後には彼女の仮装大会、とでもいっておけばすむんじゃないかなこれ。
 とりあえず、うさみみバンドにツインテールはあわない、という事を俺はこの漫画ではじめて知りました。恐ろしい説得力のある画だなぁ。思うんだが、今回の千佳はノリがいい。ドラキュラの仮装した美羽に、わざわざ台所からにんにくを持ってくるとかさぁ。でも、オチがよく分からん感じでしたな。服を脱いでたのはともかく、他の3人はなぜ画面にいない?


「みんなの名前」
 茉莉という名は珍しいので、意味を辞書で調べてみて、そこから全員の名前に話題が発展する話。個人的にはとくに気になるところもなかったが、まあしいていうならアナの名前を普通に「穴」で考えようとする美羽はすごくそれらしいよね。あとは、「千……百の十倍。こ、広辞苑おもしれえ」っていってる美羽に少し共感。辞書って結構おもろいよね。FE烈火の攻略本の巻末についてるFE用語辞典見たいのはけっこう面白い事が書いてあります。
 ちなみに、俺の名前はすばやく聡明な人間になってほしいからつけられたそうです。昔から名前どおりにならなかったといわれてきました。


「ひとり」
 美羽がアナと茉莉と会話している伸恵にかまってもらえず、気を引こうとするも失敗し、結局千佳や動物達にまで拒絶されてしまう話。美羽はとにかく一瞬気を引くことしか考えていない気がします。そうじゃなければ人のプリン食べながらその所有者に話しかけるなんてことはしないって。個人的にはこの上動物にまでハミくらったらかなりのトラウマになると思いますが、それ以降の彼女を見ると全く懲りてないみたいですねぇ。まあ、分かりきっている事だが。


「Englishgirls in Hamamatu」
 英語の出来ないアナが英語のお勉強。そのノートをチラ見した美羽が、なんかその気になったのか英単語を連発する。それだけといえばそれだけの話。
 個人的に千佳に対して「サブ!」と豪語した美羽は面白かったです。それとヒマージェンシーって普通は思いつかないと思う。かわりはいくらでもありそうだけどね。でも、「ライツ!」は俺思いつかなかったわ。よく千佳は一瞬で理解できたもんだなぁ。


「プリン」
 千佳がとっておきのプリンを買った。買い物に同行していた美羽に絶対に食べるなと念を押すのだが、それを冷蔵庫にしまった後で彼女はかくれんぼをしようといいだしたので、疑ってしまう千佳、みたいな話。
 気になるのは、なぜ茉莉はそんなかくれんぼにノリノリなのか、というのがあるかな。ああいう激しく動かない遊びが好きという可能性は高そうだが。あとは美羽の鬼としての手際がなかなか鮮やかだと思う。彼女はこの手に引っかかった茉莉をアホといいましたが、こういうゲームでとりあえずどこにいるかわかんなくても「〜〜みーっけ!」といってみるのは結構効果的だと思うな。特に缶けりとかな。あと、携帯に電話書けるのはいい手段だよね。昨今の環境下にある子供達が抱えた意外な弱点。だからなんだとはいわないで。
 ちなみに、オチは結局冷蔵庫を開けてプリンを取り出した美羽を、台所で隠れていた千佳が見つけるが、美羽は自分も同じのを買っているので見つかっても平気……と言い出すというオチ。意味がわからん。こういう他人のものをさも当然のように食べようとする人は嫌いなのだが、逆に考えると今回の美羽はこの程度だからマシ、と思うべきなんだろうか。


「茉莉ちゃん更生計画」
 日常生活的にいろいろ駄目なところのある茉莉ちゃんの駄目なところをピックアップしたあと、一応それを直そうと美羽が考えてみる話。とりあえず、中一の問題集見て「難しいことやってるな最近の中一は」などとほざいた伸恵みにも脳内の更正が必要だと思いました。
 珍しくというか、途中で美羽と茉莉が戦闘(?)する。それにしても、輪ゴムくらって「何かにかまれた」とは、さすが茉莉ちゃんは言う事が違うわ。ローリングヘッドバッドで回りすぎてよっている美羽に対し自分のところへ故意と指示し、そのまま壁に倒れこむ美羽を見て笑う千佳、という流れも珍しい。千佳が美羽を手玉に取るとは。美羽もわかっていてやったのかもしれないけどね。
 一番最後には別に更正しなくてもいいよ、みたいなことで終わるのだが、自転車に補助輪をつけているのを知って4人の表情が豹変してしまう。確かに補助輪は予定外といえば予定外だったけど……でも、冷静になると補助輪無しで颯爽と自転車を乗りこなす茉莉って想像できないなぼかぁ。


「どきどきバレンタインデー」
 今日はバレンタインデー。誰にバレンタインデーチョコをあげるあげないという話から、伸江にバレンタインデーチョコをあげようという話に発展し、その後一人だけチョコを持ってきていなかった茉莉が急遽チョコ作りに挑戦し、最後にはホワイトデーのお返しについてのお話になる。
 この話の中では美羽は終始「横腹が痛い」と、とても女子のとるポーズとは思えない姿勢でベッドの上に君臨し続けてしゃべらない。ひょっとした作者の「一度くらい美羽を使わないで話を作ってみよう」という試みだったのではないかと俺は個人的にかんぐっている。……まあそんなわけで、いつもとはだいぶ毛並みが違って、普通のお話です。物語として抑揚があんまりないっていうか、すーっと最後までページが進んでいくというか。まあたまにはこういうのもいいですねぇ。


「Friends or Lovers」
 美羽が「親友って何?」と千佳に聞き始めたことから始まるお話。そこからは他の3人も巻き込んで、親友かどうかを確かめるテストをしたりとか結構ドタバタやることになります。
 まあそのへんはともかく、だ。俺としてはこの歳にしてすでにメールでアスキーアートの原型らしきものを作り出している美羽が凄いと思った。それと、千佳はメールだとなかなか毒舌ですね。「くたばれ」はないだろう。まあ、無視してないだけマシってやつだろうけど。そして友達からもボスと思われていた伸恵にカンパイ。そりゃ小学生にフォローされても嬉しくなれるか。


「ことわざ」
 さまざまなことわざに関連したショートを展開するお話です。「絵に描いたもち」から「泣きっ面にハチ」の流れが好きだ。というか、今回茉莉ちゃんよくひどい目にあうなぁ。ところで、あの背中の張り紙はいったいいつつけたんだ?そして竹刀はどこから持ってきたんだ?……あ、でもタイツマンもいいなぁ。ちょっと着てみた……ゲフンゲフン!


・全体の感想
 千佳と美羽が一緒に行動する事がなんか多くなった気がする。そして、確かに今までに比べれば美羽の行動が許せる範囲かな。彼女にはその境界線が無いから、見てるほうとしても判断が微妙だと思うが。
 あとはさっきもいったけど、何故か茉莉がよくひどい目にあってるよねこの巻。いちばんおとなしいのに一番殴られてるなんて、なんて不憫な……