ズルい男

今日もスパロボをやっていたら、今まで温厚で善人の鏡みたいだったオリジナルキャラが、「今まではあの人がそういったから味方してやってたんだよバーカ!」的な展開で急に敵側に寝返って、言動も性格も乱暴になった。別にそれ自体はどうでもいいのですが、最近のゲームだと、この手の裏切りキャラっていうのは、いくつかそういうようなことを匂わせるシナリオが寝返り前にあるものだと思うのですが、このキャラは俺が覚えている限りそういうのはなかったんですよね。そのくせ主人公は「まあなんとなくは思ってた」とか言い出すし。
 確かに、そうやっていかにも「コイツ怪しいよ!」みたいなことしてると実際にことが起こったときの驚きが減ったりするし、いいかげんワンパターンだという事情はわかるのですが、だからといって全くのノーヒント状態からこういうことをされると、なんかいかにも都合で作られた流れのような感じがして個人的には好きではないです。推理漫画みたいに、後から言われた時「そういえばあの時……」と思えればよいのですが、今回はそう思えなかったからねぇ。ワンパターンだとわかっていても、裏切りキャラの裏切りを示唆する方法と、そう言った描写をなしにいきなり裏切らせる方法、この二つから選ぶとしたら、いったいどちらがよいものなのでしょうかね。
 でも、思ってみれば、明らかに怪しいけど、一応まだ味方のはずの人がトップにたっている組織に属している、という設定からその辺りを読み取るべきだったのだろうか?というか、読み取れたんだけど明らかにあえてそうは思わせないようにシナリオが作られている気がしたんだよなぁ。