ワタシフーセンマジン!

 今日のタイトルの元ネタが分かる人ははたしてどれくらいいるのだろうか。
 それはともかく、あいもかわらず特に書くことがないので、ディディーコングレーシングの青いバルーンからもらえるアイテムの考察をしてみる。


ダッシュ
 青い色に星型の模様のアイテムバルーンに触れることで入手できるアイテム。アイテムのアイコンは青い縁取り。ミサイルと同じくどのステージにも満遍なく置いてあり、使う事ができる機会は多い。効果は、Zトリガーを放すと自分の機体の後ろにロケット噴射のような炎が現れ、一定時間の間急激な加速をえられるというもの。つまりマリカーで言うところのキノコ。その加速度合いは約120キロまで加速でき、これはレベルを強化しても変わらず、かわりに加速時間が延びていく。自分が首位の時でも2位以下の時でも等しく役に立つ汎用性の高いアイテムだが、相手を直接妨害できるわけではなく、こうしてダッシュしたところでホーミングミサイルに狙われたり設置アイテムにひっかかったりしては意味がないどころか、コースの形にとってはその加速を活かせる直線がなかったりすることもあり、普段からわざわざ戦略的に強化していくほどの有用性はないかもしれない。しかし、これを使用した状態で、他の誰もがスピードを落とすような悪路をつっぱしってショートカットしたり、加速を十分に活かしきれる環境で高レベルのダッシュが使用できるなら、その効果はバカにはできない。その他の使い道としては、使った時点で状態に関わらず120キロまでの加速が得られるため、クラッシュや壁にぶつかるなどでスピードが落ちてしまったとき、その状態からすばやく復帰するために使う、といった使い道もありだ。また、他のアイテムはレベル1の時点では、この状況では使いどころがあまりない、というものが多いが、このアイテムはレベル1でもとりあえず速度に貢献してくれるので、強化する気がなくてもとりあえず使える、という点は他のアイテムバルーンに比べて優れているともいえる。ちなみに、これらのアイテムをアクセルを全く押していない状態で使用すると、ダッシュパネルを踏む際に同様の事をした場合と同じように噴射する炎が緑色に変わるが、実際に調べてみたところ、ダッシュパネルのときとは違い、これによる性能の違いはあまりなかったような気がする。(ちなみに、ダッシュパネルを通常通り踏んだ場合は120キロまでの加速が得られるが、アクセルを切って踏んだ場合は150キロ近い加速が得られる。)
・レベル1
 二つの排気口から黄色い煙が出ているアイコン。使うとほとんど一瞬ではあるが加速が得られる。加速できる時間は本当に少しなので、大きな差を埋めるほどの効果は望めず、接戦を追い抜かす時や差を縮める、もしくは広げる、短めのオフロードを飛び越す、激突後などの失速状態から抜け出す、くらいの時に用いる事になるだろう。だが、逆に言えばこれだけの使い道もあるので、なんだかんだで持っていて損はしない。特にクラッシュなどから抜け出すために持っているとかなりの保険になるし、バリアと比べても普通にダッシュとして使える、という利点はある。また、加速が短いが故にそこまで長い直線コースでなくても加速をもてあますことなく使う事ができるという利点もある。そんなわけで、手に入れた時点で、どんな状況でもそこそこ役に立つという意味では、全てのアイテムの中で最も優れているといえなくもない……か?
・レベル2
 排気口から出ている煙が青色になったアイコン。使うと一瞬だけ画面が加速にひっぱられるようなズームインガ始まり、それと同時にそこそこの時間加速する。この画面が一瞬ズームインするせいで自機が見えづらくなり、結果として操作しづらくなるのだが、まあ一瞬なのであまり関係ない。加速できる時間もなかなかに長く、これだけの加速があれば前方の相手を追い抜かす事も、長めのオフロードを突っ切る事も容易だし、さすがにカーブ気味のコースはともかく、この程度ならばだいたいどこで使っても無様にコースアウトするような事にはならないはずだ。しかしレベル2となると他のアイテムも強力(特にミサイルが)であり、何より痛いのは、単純な加速という効果の種類自体はレベル1とまったくかわっていないため、これを使った場合と、ダッシュレベル1×2で地味に加速した場合でそれほど大きな差があるようには感じられないところか。ダッシュアイテムを持っていて、使いどころがないままに次の青いバルーンが見えたときはともかく、それ以外の場合でわざわざこのレベルを狙う必要が、果たしてあるか……?
・レベル3
 排気口から出ている煙が紫色になったアイコン。大幅な加速を表すためか、使うとググっと画面がマシン前方に向かってズームインし、その後爆音がすると同時にカメラが引き戻される。ちなみに、この時加速はカメラがズームインした瞬間(というかZトリガーを放した瞬間)に始まっており、レベル2と比べると正常な視界を奪われている時間が圧倒的に長いため、正直操作しづらく、演出が邪魔になってしまっている。……その分、確かにスピード感だけは出ているのだが……といっても、実際の加速時間もかなり長く、直線コースで使用すれば2〜3人はまとめてゴボウ抜きできるほどの速度アドバンテージを得る事ができる。しかし、逆に加速が長すぎるせいで、よほど長い直線でなくてはこのアイテムの力を十分に生かせないという難点もあり、それに加えて前述の操作性の悪さがあるので、場合によってはレベル1を使用した時よりスピードダウンする可能性すらありうる。そしてもちろん、レベル1、2と比べて加速時間の長さ以外の効果変化は一切存在しないため、ならば要所要所でレベル1を3回使えばよかったのでは?という事にもなりかねない。効果はダッシュ系最強にふさわしいのだが、使いどころが厳しく、3つも青いバルーンをとって回った努力が報われづらい、そんなアイテム。一応使った際の爽快感はハンパではないので、ついついそろえたくなる魅力はあるが……それも自分だけで、他人から見ると普通に加速しているだけなので、結局面白みもあんまりない。……せめてぶつかった相手をクラッシュさせるとかあったらなぁ。