インド人を右に!

GWエラッタ紹介続き。緑の後半ですが、今日はエラッタっていうか誤植の紹介になりそうです。正直くだらないので流し気味に。

意外な波紋 (変更前)
ベースドブースター3
COMMAND
C-85 緑 1-1-0 C
(戦闘フェイズ):ユニット1枚に1ダメージを与える。ターン終了時に、敵軍本国のカード1枚を自軍ハンガーに移す。

意外な波紋 (変更後)
ベースドブースター3
COMMAND
C-85 緑 1-1-0 C
(戦闘フェイズ):ユニット1枚に1ダメージを与える。ターン終了時に、敵軍本国の上のカード1枚を自軍ハンガーに移す。

 要するにユニットに1ダメージ与えた後カードを引く事ができる、という効果を持つ「突撃隊潜入」の亜種で、自分の本国ではなく相手の本国からカードを引ける。普通だったら突撃隊潜入以上の仕事はできないのだが、相手のカードを利用するギミックを作ってやったり、本国1点火力と見たりすることで使い道が生まれる。ブードラなんかでは結構脅威。
 さて、このカードのエラッタ部分は、「敵軍本国のカード1枚」という部分なのだが、このままの書き方だとさすがに相手本国のカード全てを見てからカードを抜き出せるという意味ではないにしても、抜き出す位置を好きに選べるという意味であるとはとらえられなくもない。だが、当然そんな面倒くさい効果であるはずもなく、本国の上のカード1枚と修正されたのだった。

震える山 (変更前)
刻の末裔
COMMAND
C-69 緑 1-3-0 R
(自動B):戦闘フェイズに、このカードが自軍ジャンクヤードにある場合、手札1枚を選んで廃棄する事ができる。その場合、このカードを本来の持ち主の手札に移す。
(防御ステップ):手札X枚を選んで廃棄する。その場合、エリア1つにいる全ての敵軍ユニットにXダメージを与える。ただし、Xの値は自軍国力の値を上限とする。

震える山 (変更後)
刻の末裔
COMMAND
C-69 緑 1-3-0 R
(自動B):《[2・3]》戦闘フェイズに、このカードが自軍ジャンクヤードにある場合、手札1枚を選んで廃棄する事ができる。その場合、このカードを本来の持ち主の手札に移す。
(防御ステップ):手札X枚を選んで廃棄する。その場合、エリア1つにいる全ての敵軍ユニットにXダメージを与える。ただし、Xの値は自軍国力の値を上限とする。

 回収テキストにしろ焼きテキストにしろ手札消費が荒くなってしまうが、部隊を組んで出たり敵軍ターンに配備エリアにいたりするウィニーユニット達が一撃で全て沈みかねないため、ウィニーデッキの使い手に一時期はおそれらていたカードである。そのエラッタ内容は、回収テキストに国力指定がついたというもの。しかし、この指定より早く回収できたところでそれをプレイできるわけではないし、手札を廃棄しての回収なので何かアドバンテージが取れるわけでもない。しいて言うならジャンクヤードに好きなカードを落とすために使えるが、そもそもこのカードをジャンクヤードに落とす方法が普通にプレイする以外にそんなにあるわけではないので、早めにそれが行える事に有効性があるとは言えないだろう。ぶっちゃけたはなしまったくエラッタの必要はないテキストだとは思うのだが、おそらく同じような回収可能焼きコマンドである衛星ミサイルの回収テキストにも同じ国力指定がかっているところを見るに、この手のテキストのテンプレートなのかもしれない。

現有戦力の活用 (変更前)
放たれた刃
OPERATION
O-126 緑 1-1-0 U
強化
(自動A):本来の種類がユニットである全ての自軍ユニットは、+1/+1/±0を得る。
(自動D):自軍カードが場に出た場合、このカードを廃棄する。

現有戦力の活用 (変更後)
放たれた刃
OPERATION
O-126 緑 1-1-0 U
強化
(自動A):本来の種類がユニットである全ての自軍ユニットは、+1/+1/±0を得る。
(自動D):このカード以外の自軍カードが場に出た場合、このカードを廃棄する。

 1国で場に出せる上に重複する全体強化ではあるものの、後にGですら出せば廃棄される上、コインに対応していないのでコインで数を稼ぐ事もできず、プレイ以外で場に出す事すらもふさがれている。そしてここまで枷がありながら防御は上がらない。ぶっちゃけ全く持ってどうしようもなく、アンコモンとしての強さすらないといっていいカード。そしてエラッタ前のテキストだと、このカードが場に出た瞬間に自身の自動Dが起動し、勝手に廃棄されるという本当にどうしようもない効果を持ったカードになってしまっていたうえに、エラッタが出た当初も「現有力の活用」とカード名を間違えられていたりと、バンダイにとって心底どうでもいいカードであったことがよくわかる一件であった。

人を超える存在 (変更前)
エクステンションブースター3
COMMAND
C-00-14 緑 2-3-1 R
対抗 再生
【ターン1枚制限】
(自動B):このカードは、ジャンクヤードにある状態で、ユニットが戦闘ダメージで破壊された場合、持ち主の本国の下に移る。
(敵軍ターン):自軍ジャンクヤードに「人を越える存在」がない場合、コマンド、またはオペレーション1枚のプレイを無効にし、廃棄する。

人を超える存在 (変更後)
エクステンションブースター3
COMMAND
C-00-14 緑 2-3-1 R
対抗 再生
【ターン1枚制限】
(自動B):このカードは、ジャンクヤードにある状態で、ユニットが戦闘ダメージで破壊された場合、持ち主の本国の下に移る。
(敵軍ターン):自軍ジャンクヤードに「人を超える存在」がない場合、コマンド、またはオペレーション1枚のプレイを無効にし、廃棄する。

 EB3において赤、青、黒、緑の基本4色にそれぞれ追加された、「自軍ジャンクに同盟カードがあると効果が使えず、ジャンクにある状態で戦闘ダメージでユニットが破壊されると本国の下に行く」という特性を持つレアコマンドカード群の中の、緑のカード。カウンター効果を持っている。
 これらはそれぞれ結構便利な効果を持つ代わりに、既に一度使っていると次が考えなしにはプレイしづらいという性質を持たせられたカード群なわけだが、エラッタ前のこのカードでは「人をえる存在がない場合〜〜」となっており、ルビや読み方はカード名としては含めないGWにおいて、「人をえる存在」と「人をえる存在」は全く別の名称のカードになってしまうのである。となると、いくらこのカードを使おうとも、ジャンクヤードにおちているのは「人を越える存在」ではないため、気にしないで2枚目3枚目と効果が使えてしまうことになる。当然緑だけそういうわけのわからない特権があったりするわけではないので、これも即エラッタで修正された。しかし、こんなあからさまに間違えそうなところなのだから、もうちょっと注意深くあってほしかったと思う野は俺だけだろうか。