お前も馬鹿をやれよ。馬鹿をさ。

 つまらなくなったり、嫌になったところで読むのをやめとくといいと思う。


※この物語はフィクションです。


タ○カ「ナ○ヤさん。昼間からなんのゲームをしてるんですか?」
ナ○ヤ「これか?これはファイアーエムブレム封印の剣っていう戦略シュミレーションゲームでな。今となってはもう古いが、なかなか面白いぜ」
タ○カ「なるほど……」
ナ○ヤ「ところで聞いてくれよ。このゲームの主人公、ロイっていうんだが、こいつがなんと合わせて6人もの女キャラとくっつくんだ」
「……ナ○ヤ。それはそんなに笑ってられることじゃないぞ」
ナ○ヤ「!?キバ○シ!!」
タ○カ「で、でもキバ○シさん。これはただのゲームです。女性6人と恋愛が成立するとは確かに不順とは思えますけど、何も問題は……」
キバ○シ「果たして、そうかな……!?」
タ○カ「え……!?」
キバ○シ「……まずはこれを見てくれ」
ナ○ヤ「見てくれ……っていっても。ただ『さしすせそ』って書いてあるだけじゃねえか」
キバ○シ「そうだ。そして……ここにこう書き加えていく」
 シャニー
ナ○ヤ「!?ま、まさか!?」
タ○カ「え!?ど、どうしたんですか!?」
キバ○シ「……そして続けてこうだ」
 スー
 セシリア
 ソフィーヤ
ナ○ヤ「!ば、バカな!?こんな事が……!」
タ○カ「!?キ、キバ○シさん!?ナ○ヤさん!!一体何が起こっているんです!?」
キバ○シ「……タ○カ。今ここに書いた4つの名前は、全てそのロイという人物の恋人候補なんだ」
タ○カ「え!?」
キバ○シ「古来より料理の調味料を表す言葉など、多くの分野で『さしすせそ』という言葉は他の行よりも意味を持って使われてきた。そのさ行の中に、恋人候補を一人も被ることなく、これだけ導入した事……これはもはや偶然ではない……」
ナ○ヤ「た、確かにそれは驚いた……しかしキバ○シ!この行の中でさは空いているし、それに恋人候補はこのほかにもリリーナとララムってキャラがいるぞ!?」
キバ○シ「……リリーナとララム……彼女たちは、おそらくカモフラージュだ」
ナ○ヤ「な!?」
キバ○シ「……さっきも言ったが、これはすでに偶然の要素を越えている現象だ。だからこそ、俺はむしろこのさの欄が埋まっていない事を不可解に思う。本来ならば、ここにも恋人候補の名前があってしかるべきなんだ」
タ○カ「た、確かに……他の四つが完璧に当てはめられているのに、一つだけ違うのは変ですね……?」
キバ○シ「……こう考えられないか?このさの欄に当てはまる恋人候補の名前が、何らかの理由で削除された……と」
ナ○ヤ「……それで、リリーナとララムはその代わりとして急遽そのポストに入ったっていうのか?だが、ララムはともかく、リリーナは本命ヒロイン……急にとってかわったっていうのは変なんじゃないか?」
キバ○シ「その発想は危険だぞナ○ヤ!『まさかありえない』と思わせることこそが彼らの狙いである可能性は高い……!つまり、そこまでして隠さなければいけないものが、彼らにはある」
ナ○ヤ「と、とは言ってもな……サがつく女性キャラなんて、封印の剣にはいたか……!?」
タ○カ「……サブキャラなどではどうなんですか?ナ○ヤさん」
ナ○ヤ「それも今考えてるんだが、女性はそんなに多くないからな……どうにもいる予感が……」
キバ○シ「……………」
キバ○シ(さ……さのつく女性……さから始まる人物……!?)
キバ○シ「!!そういう事かっ……!」
ナ○ヤ「!見つけたのかキバ○シ!」
キバ○シ「…………!」
タ○カ「……キ、キバ○シさん……!?」
キバ○シ「……俺は……とんでもない事に気づいてしまった……」
ナ○ヤ「!?どういう事だキバ○シ!?」
キバ○シ「……いたんだ。サで始まる人物が……それもたった一人!」
タ○カ「た、たった一人!?」
キバ○シ「……サウルだよ!」
ナ○ヤ「な、何だってーーーっ!?」
ナ○ヤ「ふ……ふざけたことを言うな!キバ○シ!」
タ○カ「!?そ、そのサウルというのはどんな女性なんですか!?」
キバ○シ「……女性じゃない」
タ○カ「……え!?」
キバ○シ「サウルは男性……そして、神父でありながら大の女好きであるというキャラクターだ」
タ○カ「な!?そ、そんな!?」
キバ○シ「……お前ら二人のいいたいことも分かる。だが、世の中には性別を越えた愛は存在する。それを否定するわけには行かないだろう!?」
ナ○ヤ「そ、それは……そうだがよ……!」
キバ○シ「……これ以上はまだ、情報が足りない……聞いた話だが、インターネットのあるサイトで、「腐女子」と俗称される集団の一部が、ロイとサウルの関係について深い考察をすすめているそうだ……取材に行くぞ!」


〜〜しかし、電子メールにて目的の人々と連絡を取ることはできたものの、プライバシー保護のために直接対談や電話での対話による取材は拒否され、MMR調査班は連絡を取ったときと同じく、引き続きメールで質問の文章を送信した〜〜


ナ○ヤ「質問を始めてから、一日がたったが……」
タ○カ「キバ○シさんはコンピューター室にこもりっきりで出てきませんし、あの場にあまり人がいてもかえって邪魔ですからね……こうやって引き続き、キバ○シさんを待ちましょう」
ナ○ヤ「まあな……ところでタ○カ。今お前が読んでるのは……」
タ○カ「ええ。封印の剣のキャラクターズブックです。自分ひとりだけ知識が不完全なままではいられませんからね……それにしても、やはりこれを読んでいる上で、サウル神父がロイと特別な関係がありそうには見えませんが……」
ナ○ヤ「俺もやはりそう思う。今回はさすがにキバ○シの考えすぎだな……ところでタ○カ。その弓のお姉ちゃんとか、なかなかいいと思わないか?」
タ○カ「全く、ナ○ヤさんは……」
キバ○シ「………」
ナ○ヤ「!キバ○シ!」
タ○カ「キバ○シさん!」
キバ○シ「……二人とも。聞いてくれ」
二人「……!?」
キバ○シ「俺の仮説が……確定した……!」
二人「な、なんだってーっ!?」
キバ○シ「……これを見てくれ。質問内容に対する答えをまとめてもらい、それを印刷したものだ」
ナ○ヤ「く、くそっ!見せやがれ!」
ナ○ヤ「……な……っ!?」
タ○カ「ナ○ヤさん!?一体、何が……!」


〜〜我々の観点から言わせていただけば、サウル×ロイ、もしくはロイ×サウルはいたって自然の流れです。その根拠には多くの点がありますが、その中でもっとも大きい点をいくつかあげていきいます。
 まず、一つあげておきたいのは、サウルの女性好きは仮面である。という可能性が高いことです。
 なぜなら、同じファイアーエムブレムの人物である、セインという女好きの騎士と比べてみれば分かるのですが、彼が実に6人もの女性に声をかけた上に、そのうちの3人のうちどれかと結ばれ、しかも結ばれなかったとしてもかなりいい雰囲気を残すのにもかかわらず、同じく女好きであるはずのサウルが声をかける女性はわずか4人。それも、アーマーナイトのウェンディなど純情な娘を狙えばいいにもかかわらず、自分から脈の薄そうなセシリア、イグレーヌなどを選んで話しかけ。唯一恋愛未満といった関係と思われているドロシーに対しても、サウルについての心情描写を読み取る術は弱く、彼が本当に恋心の類を持っていなかった可能性は高いです。……つまり、サウルは本来女性への興味は薄いのだが、同性を好むというエリミーヌ教においても禁忌とされた嗜好を他者に悟られるのをさけるため、あえて成功しないナンパを自ら望んで繰り返しているのです。こう考えると、彼の師、ヨーデルとの会話ないで、「だからといってロイどのに付きまとうわけには……私の美学に反しますので」とサウルは発言していますが、この時彼がどももっている様子なのも自らの本心を一瞬さらけ出しそうになり、なんとかいいわけを思いついたという自然な見解が成り立ちます。
 また、ロイについても彼はマーカス、ウォルトといった人々との会話で、同性との絆を強く求める姿をたびたび見せていることから、同性に対する嗜好にはサウルと同等のものがあるといえるでしょう。
 このように、同一の嗜好を持つ二人がロイが「ファイアーエムブレム」という存在を持つ事になった事でふれあい、恋に発展した……という顛末は、もはや当然です。〜〜


ナ○ヤ「こ、こんな……バカな……!?」
キバ○シ「だがナ○ヤ。これが事実だ……俺も、そう思う……!」
タ○カ「で、でも。だとしたら、なぜこの二人の支援会話は削除されたんですか!?」
キバ○シ「……恐らく、許されなかったんだろう」
タ○カ「え……!?」
キバ○シ「……サウルはともかく、ロイはリキアをしょって立ち、戦後も英雄として祭られ続けた男だ……その名に、世間では変態性癖とみなされがちな同性愛者という『キズ』をつけるわけには……いかなかったんだろう」
ナ○ヤ「じゃあ、この二人は、一生結ばれることはないままだっていうのか……!」
キバ○シ「……公式の記録では……な」
タ○カ「………そんなのは、悲しすぎますよ……」
キバ○シ「だが、そう悲しむ事ばかりではないさ」
ナ○ヤ「?どう言う事だ?キバ○シ……」
キバ○シ「今回取材に協力してくれた方々は……ロイ×サウルを正当な組み合わせと見抜き、公式にはさらされることはなかった二人の記録を、文章などに起こして記していくつもりだと語ってくれた」
タ○カ「……ということは……!?」
キバ○シ「ああ……彼女達と志を同じくして、多くの人間がそうやって語りかけていく事で、いつか公式にもサウルとロイの仲が認められる日が来るのかもしれない……」
ナ○ヤ「……だ、だが、そんなことが本当にできるのか……?」
キバ○シ「正直、可能性はかなり低い……だが、だからといってあきらめるわけにはいかないだろう」
キバ○シ「後は賭けるしかない……世界中の人々が、真実の愛の美しさを知ってくれる事に……!!」

〜〜完〜〜




 なんでこんなのを書いたんだろう……M○Rを持ってないのにそれっぽく書いたので、結構違う感じになった可能性は高い。特にオチのあたりとか。
 まあ、FEエロパロ板でロイの恋人にはさしすせその中でさ以外は全てそれから始まる人物がいるということに気づかされたのだが、さだけはいない上に、封印においてサから始まる人物はキャラ全てサウルしかいない、と言う事にさらに気づいたので突発的なノリで書きあげたものです。ちなみに、実際にサウル×ロイなんて書いてる人はいないんじゃないかな?
 とにかく、最後に一言。いまでは反省しているorz