いいネタだな。借りていくぞ。

 navimasoがコラボカードについて少し触れていたので、これはやるなら今しかないと思い、今日はGWのコラボレーションカードの解説をしてみようと思った。
 ちなみに、GWのコラボレーションカードとは、基本的に勝負で使用することは出来ないが、その分無茶苦茶な絵やカード記述や効果がついているジョークカードです。漫画雑誌のガンダムエースから出展されたネタが多いため、コラボレーションと呼ばれているのでしょう。
 さて、そんなわけで解説始め。はじめに行っておきますが、カードのフレーバーも解説も決して真には受けないように。そもそも使用できないと言う事は分かっていっていることなので大目に見てください。

SM(サム)
コラボレーションカード
UNIT
GA-1 青 0-0-0
(自動B):このカードが場に出た場合、SMコイン50枚を場に出す。SMコインは以後{UNIT、0/0/0}として扱われ、場に出た先から取り除かれる。

ウッディ大尉が開発したジムの量産型MS。シンプルな機能美に溢れ、ボール以上の低コストを実現した機体だったが、初戦のジャブロー防衛戦で大混乱を引き起こし、量産は見送られた。

宇宙 地球 [0][0][1]

 テキストの下にあるのはフレーバーですが、フレーバーでこのカードを理解するよりは、是非現物のイラストを見てもらいたい。このデータはwikiからの転載ですが、wikiには基本フレーバーはのっていない物にも関わらず、わざわざ書いてある辺りからもこのカードのネタ性が伺えるでしょう。
 まず指定、合計0国力でプレイできるため、ガンダムステイメン(青の指定国力を持つユニットの破壊を無効)でも使わない限りはこのカードを青のデッキに入れる意味はあまりありません。それは当然他の色でも同じではあるけど。
 効果はすばらしく意味がない。なぜならGWには取り除かれたカード類を取り返す手段は全くなく、たまに取り除かれているカードの分だけ回復するなどの効果を持つカードならありますが、取り除かれているのはコインなので、その対象にも取る事ができない。さらに、効果の解決には出してから取り除かれるまでが含まれているので、ゲーム的な時間で言うとSMコインは一瞬たりとも場には存在していないことになるため、ユニットの枚数を参照するような効果も使えないし、取り除く事を無効にすることもできない。ただ、一つだけ非常に迷惑な点があり、それはこのカードをプレイしたら(自動B)効果により必ずSMコイン50枚を場に出さなければならず、つまりコインを必ず50枚用意しなければいけないのである。通常は使っていない別のデッキを、まるごとコインとして使用するのではないだろうか。
 ……とは書いたが、「場に出た先から」という記述があるので、実際は一番最初に置いたコインを取り除いてから、それを使って次のを出す、というのを50回繰り返すだけでいいのかもしれない……

サク
コラボレーションカード
UNIT
GA-7 緑 0-0-0
【(自動B):このカードはデッキに50枚まで入れられる】
(自動B):このカードがプレイされて場に出た場合、自軍本国のカードを全て見て、任意の枚数の「サク」を抜き出し、場に出しても良いが、出した所で取り除かれる。その後、自軍本国をシャッフルする。

ジオン公国の超量産型モビルスーツ。サクサク描ける上、組み立てが超簡単なことから極めて高い生産性を誇る。ジャブロー攻略作戦で連邦のSM(サム)と交戦。ぐだぐだのぐずぐずに終わった。

宇宙 地球 [0][0][1]

 SMのライバルカード。SM同様実質どんな色のデッキでもプレイできるので、相手がSMを出してきたらなんとしてでも返しのターンでプレイしてあげたい。
 SMとは違い、自分自身を量産して取り除く効果であり、実はこれが大きな違い。まず、効果的にデッキの枚数を削っているのだが、そもそも削りたくなければ他にサクを入れなければいいし、入っていても場に出さなければいい。だが、これがプレイされれば、デッキに残っているサクの分だけお好みのデッキ圧縮が可能となる。……これが遊戯王ならかなり使えた効果な気もするが、ただGWはデッキの枚数が減る=死へ近づくなのであんまり嬉しくないのだが……その他には、白のセレーネ(自軍帰還ステップに、取り除かれているカードの分だけ回復できるキャラクター)と組み合わせれば、毎ターン取り除いたサクの分だけ回復できるようになるので(数値だけは)驚異的である。ソル(ゲームから取り除かれているカードの分だけ交戦相手に1ダメージを与える)とも夢のシナジーを持っているが……資源1は非常に厳しい……
 結果的に言うと、SMとサクではサクのほうが上かと思われる。なお、「出した先から」と「出した所で」にどんな違いがあるのかは……あるのか……?


TGM-79C ジム・カナール
コラボレーションカード
UNIT
GA-2 青 1-1-0
(自動D):このカードの部隊が敵軍本国に戦闘ダメージを与えた場合、そのダメージと同じだけ敵軍本国を回復する事ができる。その場合、このカードにセットされているキャラクターの上に、+1/+1/+1コイン1個を乗せる事ができる。

連邦軍モントレアル校で使用された教習用MS。機体各部の転倒防止用センサーや、通信用の有線ケーブルのジョイントコネクタを装備するなど、教習用としての安全設計が施されている。

宇宙 [1][0][2]

 一見して真面目な効果や能力を持っているように見えてしまうせいか、コラボレーションカードの中では普通扱いされてしまう。ただ、個人的にはこのどうしようもなさはコラボだからこそできた事だと思う。
 とにかく何もかもがどうしようもない。唯一評価が出来るとしたら1国力の資源0で非常にプレイしやすいことか?それ以外は、とにかく能力が低い、方適正、この戦闘力で敵軍本国を直接殴る事が前提のテキスト、与えた分を全てパーにしてしまう、そこまでして得られる効果はこの弱小ユニットにキャラクターがいないと意味がない、しかも効果も貧弱……と、一体何に希望を見出せるのかわからない。これで能力アップしたキャラクターを始動!ダブルゼータ(NTを持つ自軍キャラを手札のユニットに乗り換えさせるコマンド)でも使って移し……いやいや。
 今後、相手が回復する事により何かデメリットが発生するカードが出ればまだ……という気もしますが、それまではこのカードは戦闘修正0/0/0系のパイロット等を育てていく悦に浸るためのカードでしかない。


RB-79 機動戦士Bガンダム
コラボレーションカード
UNIT
GA-3 青 1-1-0
【(自動B):このカードの名称は「ボール」と同じとする】
(ダメージ判定ステップ):《(1)》このカードが戦闘エリアにいる場合、このカードの上からゴルフボール1つを転がす事ができる。その場合、そのゴルフボールに触れた全てのカードを破壊する(注:このカードも含む)。

ガンダムの顔をしているが、その本体は何の変哲も無いただのボール。ソロモン攻略戦当時に、若かりし頃のウモン・サモンがこの機体に搭乗し、リック・ドム6機を撃墜したという説もある。

宇宙 [0][1][1]

 クロスボーン外伝で若かりし頃のウモン爺さんが乗っていた機体。若い彼自身はカード化されることはいまだにないままだが、その愛機はこうしてカード化の日の目を見た。
 とにかく強い。戦闘エリアにさえいればこのカードと引き換えに、このカードと直線のラインで結ばれたあらゆるカードを破壊する事ができる(実際には自壊するとまでは書いてないが、実質回避は不可能だろう)。ただ、転がすボールはゴルフボールという指定があるので、相手がゴルフボール持参でカード屋にやってきたらBガンダム使いであることを覚悟しなければならない。基本的にオペレーションはユニットとは横に離した位置においてあるので、敵軍ユニットを狙いつつのオペレーション排除は難しいと思われるため、主な使い方は敵軍ユニット一枚とその後ろのGを狙うことになるのではないだろうか。ただ、スピンなどで弾を変化させる事ができれば、横一列の破壊もあるいは……?あと、このカードは基本的に部隊の先頭で出撃しないと。よほど極端な狙い方をしない限りは味方の被害が拡大する可能性が高いので注意。ただ、問題なのはゴルフボールを転がした後「それに触れてはいけない」や「その軌道を故意に変更してはいけない」などとはかかれていないため、ぶっちゃけた話、この記述ではゴルフボールを転がした後それを手で取って、全ての敵軍カードに触れさせる、といったプレイングも非適性……とは言い切れない気がするのが非道である。……とにかく、確かにこれならドム6機は余裕ですね。
 ちなみに自動Bのほうは……えーと、ボッシュ(相手の手札のガンダムを奪うキャラ)には奪われないね。多分。

RX-75 ガンタンク
コラボレーションカード
UNIT
GA-4 青 1-3-2
(防御ステップ):このカードは、「サイコミュ(2)」の効果を解決できるような気がする。

宇宙での戦闘に関わらず、ガンタンクでの出撃を強制されるハヤトの見た悲しき夢の産物。両腕、主砲、キャタピラを有線サイコミュで制御可能にした機体だが、彼の夢の中にしか存在しない。

宇宙 地球 [0][0][1]

 これも是非イラストを見て欲しいカード。何とその戦闘力はサク、SMと同等という低さ。だが、防御ステップにサイコミュ(2)の解決という効果なので、「解決」と書かれている以上NT無しでも解決できるため、割と効果自体は悪くない。だが、やはり問題となるのは「できるような気がする」の一文だろう。はたしてこの一文にはその解決を有効とするだけの力があるのか?はたまたやはりハヤトだけではなくプレイヤーの妄想で終わるのか?その謎は尽きない。もし解決できなかったら、結果的にこのカードはSMとサクの下位互換という現実に存在してははいけないレベルの地位にまで落ちることになるが。
 ちなみに、wikiのコメントで始めて知ったが、初段のガンタンクとは同じコスト、戦闘力であり、テキストも初段の方はロールすることで防御ステップに交戦中の相手に2ダメージを与えるという効果であったため、かなりの部分が似通っているが、この効果はサイコミュ(2)の完全な下位互換なので、このカードがそのカードに勝てるかどうかもやはり「気がする」の一文にかかっているのだ。
 ちなみに、「(防御ステップ):」というのはGW的には本来あってはいけない記述であり、このテキストの使用コストが0なのか1なのか2なのか、まさかの毎仕様か、はたまたロールなのか、など多くのことが不明になってしまう。何から何まで疑問符の付いて回るカードである。

阿無露・零(アムロ・レイ)
コラボレーションカード
UNIT
GA-5 青 2-4-1
(自動A):このカードは、ケンカに出撃している場合、ダメージを受けず破壊されない。

慈恩高校との抗争が激化する中、待ち伏せされていると知りながら、単身で敵中に身を投じる阿無露・零の姿がそこにあった。「連邦の白い悪魔」と呼ばれた男の最強伝説の幕開けである。

宇宙 地球 [3][1][3]

 コスト、戦闘力、地形適性といった能力は非常に普通のバランスで、それだけなら普通に使用してもまだ無理のないカードだが、ケンカに出撃した場合ダメージを受けず破壊されないというのがいろんな意味で厄介。wikiでも言われていたが、一体GWのプレイングの中で何が「ケンカ」にあたるのかは問題だろう。つまるところ、「戦争」と取るか「命をかけたケンカ」と取るかだ。テキスト的には、防御に出撃する時にこの効果が適用されてくれると非常においしいが……微妙なところ。
 設定的にはどう考えてもキャラクターのはずなのだが、その事を示す一文はなく、そのために2枚目以降を普通に場に出せるし、キャラクターのセットもできる。あとはせっかく名前がアムロなので、GWでは比較的多いアムロへのシナジーカードを使って何かやってやりたかったが、残念ながら「名称:アムロ・レイ)」と記述されたカードが一枚もないのが現実である。
 ちなみに、キャラクターユニットとしての性能的には3/0/2のバリー・ホーには戦闘力と地形適性で勝っており、4/0/4のマスター・アジアにはさすがに負けてしまっている事になるが、このアムロはキャラクターがセットできるため割と一方的に勝てそうではある。……あと、青のユニットなのでアストナージによって「解体」等のテキストを得やすいが……いや、これ以上考えるのはよした方が懸命だ……!!

ハロ
コラボレーションカード
UNIT
GA-6 青 2-6-5
(自動A):全てのプレイヤーは、両足をむき出しにしてゲームを行う。

ラクタから製作されたペットロボ。本来は可愛いはずのロボットだったが、ビグ・ザムに憧れたアムロが改造。顔に似合わぬ2本の脚部で歩行するその様は、見るものを恐怖に陥れた。

宇宙 地球 [3][3][7]

 防御力がこの合計国力にしてはふた周りも大きいが、そのかわり格闘力はふた周り小さい。結局平均的サイズのユニット……とはいえないか。資源コストが高すぎる。
 効果はお互いのプレイヤーが両足をむき出しにするというもので、これもwikiでコメントされていたように、自身の悪臭とのシナジーによるプレイングミスなどを誘うコンボも可能だが、個人的には対女性プレイヤーのときの切り札ではないのかと感じる。男の生足など所詮黒の密林地帯だが、女性ならば眼福という物だろう。防御力が高いので、除去されづらいのもこの効果が残りやすくていい点ではある。
 また、もしこれを拒んでも、そのプレイヤーはそれだけで敗北にはならないものの、「ゲームを行えない」ためあらゆるプレイングができず、時間切れで結局負けになると思われる。あとは、相手がとてもまくりきれないほどの長ズボンを装備していた時などに使えば、相手はいっそそれを脱ぐかゲームに敗退するかを選ぶ羽目になるだろう。かなり相手を選ぶが、なかなかパワーのあるカードである。



 ……って、全然おわんなかったよ……orz明日からどうしようかなぁ。クロボンもかなり残ってるしなぁ、もっと短く済ませればいいのですが、なんかダラダラと書きたくなっちゃうのよね……