カラーズトラップ

 GWルール変更、続き。


・「テキストで指定されている国力コストの条件について」


 わかりづらい表現になってしまったが、公式にも正確な呼び名があるわけではないみたいなので、文中で説明して行こうと思う。
 さて、今回俺が話に上げた「テキストで指定されている国力コスト」とは何のことかといえば、例をあげると。
【マルチプル>《[2・6]》このカードが戦闘エリアにいる場合、敵軍ユニットX枚を本来の持ち主の手札に移す。Xの値は、「名称:クロスボーン・ガンダム」である自軍ユニットの枚数を上限とする】
 このテキストは我らがクロスボーン・ガンダムX1(ザンバスター装備)のマルチプルのテキストであるが、この記述の中にある「2・6」という部分が今回問題にしたい「テキストの国力コスト」である。左の数字はこのテキストを持つカードと同じ色の指定国力、右の数字は合計国力を表し、そのカードのコントローラーがこのコストを満たしていない場合、ゲーム中のいかなる場所においてもこのテキストは無効として扱われ、効果を使用することができない。というものだ。
 別にそれ自体はカードのパワーバランスを整える技法のひとつとして長く存在していたのだが、時代が流れてOOユニットが登場した時、ある質問がGWの公式サイトで回答されていた。その内容は、「手札にある4国力以下の名称『ガンダム』に『(2・2)換装(Gブル)』を与える。という効果を持つGブルが手札にある各種4国力以下のダブルオー系ガンダムにその効果を適応している場合、そのテキストの指定国力コストはどのように満たしますか?」というような内容であり、公式サイトはこれに対し、明確に「この指定国力コストを満たすためには、ダブルオーユニットの持つ指定国力、つまり2色の色でそれぞれこの場合は『2』の数値を満たす必要があります」と回答したのである。よって、Gブルによって青単色でありながら当時猛威をふるっていた各種OOユニットを、しかも早だしして使うといったプレイはできなかったのである。
 だが、いつのことだったか正確には覚えてないが、時代は流れ、突如この質問に対する回答は修正された。すなわち、「この指定国力コストを満たすためには、そのユニットの持つどちらか一方の色でその数字を満たせばOKです」と言う事になったのである。つまり、アルヴァアロン等がいい例だが、ダブルオーの指定国力を持つカードであっても、出す手段さえあればテキストは単色でも使用可能になったわけである。
 なぜこのようになったのか?それはおそらく、単純に時代の流れによるカードパワーの変化のせいだったと思う。一番最初の回答が出た頃は、まさに4国以下のダブルオーの全盛期であり、それを越えるにはこちらも同じカードを使うか、荒っぽい手で行くかというような時代であった。そんな中でもしこの質問に今の答えが帰っていたとしたら、青がらみの混色デッキが自己り気味で単色の場合にすらダブルオーを振り回していたかもしれない……というか、ダブルオー最強の当時において、「ダブルオーにも一応弱点はありますよ」ということを細々と告げたがっていたような気がする、というのが俺の意見。
 しかしその後、4国ダブルオーが単色で出せたり、2枚コンボで2ターン目(しかも敵軍ターン)に出せたりするくらいでは、それで勝てるとはお世辞にもいえない時代が到来したおかげで、この「Gブルコンボ」の脅威性は大いに薄れ、また国力の片側だけ色が縛られているユニットの登場、極めつけに、次に解説するつもりだが、ルール変更によるダブルオーユニットのコスト支払い方法の変更による、ダブルオーユニットの大幅な弱体化があり、俺個人の観点で言わせてもらえば、このような「申し訳程度の制限」にこだわる必要はなくなった。よって、それらのカードを使いやすくする(というか一部はそれだと使い物にならないレベル)といった観点から、ルール変更があったのだろうと思っている。まあ、環境に合わせて換えていくのは個人的にはいい事だと思います。こんな細かいところまで知っているのは、大分GWに詳しい人だろうから混乱も少ないだろうし。