今はユニコーンが微笑む時代……

 昨日の指令書紹介の続き。

Aエリア一つ忘れてたんで追加。

サバイバルイレブン
 全てのプレイヤーはリングエリアに自軍ユニット1枚を攻撃に出撃させる事ができる。

 通常MFだけの特権である「リングエリアに出撃できる」という効果を全てのユニットで使えるようになる効果。基本的にはお互いビートダウンデッキであればその恩恵を受けることができるが、これはなんというかより「ハマった」方に流れやすい効果であったといえるだろう。例えば強力な高機動ユニットを擁していたり、ウィニーが3面で殴れる(もちろんリングはシャアザク)などと。今回のAエリアにしては、比較的凶暴な効果だったのかもしれない感はある。


〜Bエリア〜
 まずはじめに言っておくと、今回は前回の大会においてBエリアで指定されていた作品、及び勢力(ジオン、Z、V、SEED、G、X、クロボン、OO)以外が対象となるようにしてあったようだ。(なので、今回紹介するOO対象の指令書はただOOが対象というわけではなかったのかもしれない)そんなわけで、ひょっとしたら今回でも紹介されていないターンエーとZZのもあったのかもしれないが……どうなんだろうなぁ。

ラプラスの箱
 「機動戦士ガンダムUCユニコーン)」が出典であるユニットかキャラクターが場に出るごとに、そのプレイヤーはカード1枚を引く。

 まあ今回当然のように存在したユニコーン支援の指令。前回はVガンダム系統でこれと同じような指令があったが、ユニコーンにはまだ数が少ないながらも一線級のカードがそろっている+ユニコーン⇔デスコーンやリゼル⇔リディリゼルは換装でグルグルできる上、換装も当然「場に出る」なので特にデスコーンループが入りだすと両ターンで合計追加3枚ドロー+箱二つという状況になり、負ける要素がほぼ一切無くなるといってよく、むしろドローが強制なので本国切れを心配するレベルである。ただ、正直もともとユニコーンループに入れた時点で大抵のデッキには勝てているので、実は見た目ほど勝敗に確実に影響する効果ではなかったかもしれない。リゼルユニコーンデッキでもなければ追加ドローできてもクシャやマリーダでの1〜2枚くらいだろうし。

ティターンズ結成
 ティターンズ以外の全てのユニットは-1/-1/-1を得る。

 実際に当たったわけではないので、実はキャラもかもしれないが、確かユニットだったたと思う。効果はティターンズ以外のダウンサイジング。指令書にしては珍しく明確にウィニーにとって不利な効果で、カプルデッキを組んできた人がこれを見た瞬間投了したり、最期の照準で1ダメージで落ちる→落ちたのを弾に他のが落ちるなどとされて悲鳴を上げるプレイヤーは多かったようだ。基本的にガンスリは指令書を抜きにしてもシステム上ウィニーで来る人は多くなるので、あんまり増やすとアレだが、他のテーブルにも1つくらいこういうのがあるといいんじゃないかなと個人的には感じた。

ワンマンアーミー
 「機動戦士ガンダムOO」のユニットが1枚のみの部隊として出撃している場合、そのセットグループは敵軍効果の対象にならない。

 これも実際に見たわけじゃないので、ひょっとしたらセカンドシーズン限定だったりとか、戦闘エリアにいる場合かもしれないとか、2枚以上でもいいかもしれないとかはあるが、まあともかくこんな感じの効果。基本的にダブルオー系は戦闘力が高く制圧に向いたテキストを持つ代わりに、効果耐性のないユニットが多いので、相性自体はいいといえるだろう。ただ、本家ブシドー関連はもともとある程度の耐性を持っていたりするので残念といえば残念なのかもしれない。

(名称不明)
 「起動新世紀ガンダムW」のユニットの部隊が敵軍本国に戦闘ダメージを与えた場合、さらに敵軍本国に5ダメージを与える。

 これもはっきり確認はできていないので不明瞭な部分は多い。ひょっとしたら与える対象は本国じゃなくてもよかったのかもしれないし。別にW系のユニットがこの効果とかみ合っていないとか、そもそもVガンやガンダムXの時のように恩恵にあずかれる一定のレベルを超えているカードがあまりないとかそういうわけではないのだが、やはりとにかく新ACEのウィングゼロ&ヒイロで本国に殴ることで13点パンチになる、というのは印象的だったようだ。この効果を使えるデッキであれば、自分がわずかにでも優勢であればそれを固定化してくれるありがたい効果であったことだろう。……だが、本国にダメージを通す事が前提の効果である(はずな)ので、劣勢気味だと使えないまま終わる、ということもありそうだが……
 ところでこれはWのユニット1つにつきなのか、部隊1つにつきなのか、それとも1ターンに1回のみなのか、どうなのだろう……


〜Cエリア〜
 初めに、愚痴になってしまうのだが、このエリアは自軍が発生している国力によって効果が適用できるというエリアであり、告知には「単色が吉と出るか混色が吉と出るか!?」と書いてあるが、はっきりいうと、まず混色が有利である。というのも、2色以上色が出ている場合に制限する項目がなかったり、発生しているというのも1枚でも発生していればいいからだ。次にやる時は単色もある程度でいいので有利になりうる指令を作って欲しい物だ。
 あといくら今回の指令がミッションにおされて数が少なくなっているとはいえ、常識的に考えて基本6色分はあるはずなのだが……茶と白はわからん。すまぬ。

リガ・ミリティア
 青の国力を発生しているプレイヤーは、一度だけ、手札からGを自軍配備エリアに出す事ができる。

 いきなりこれからの説明になったので、「ああなるほど、そういう効果か」くらいでみんな納得するかもしれないが、はっきりいうと他の色の効果に比べて明らかに微妙である。まあGブーストは普段なしえない事を可能にするので一概に弱いとまでは言わないが、あきらかにパワーはたらない。しかもブースト条件を「手札のG」と限定しており、デッキから持ってくるとか、手札のヴァリアブルを出させてもらえるとかそういう優しさもない。いや、マジでデッキから持ってくるくらいはさせてくれてもいいんじゃないかこれは?

電撃作戦
 緑の国力を発生しているプレイヤーは、一度だけ、自軍ターン終了後にもう一度自軍ターンを開始する事ができる。

 お分かりいただけるだろうか。青に対して緑はこの効果である。そもそもデメリット無しの追加ターンを得るカードはGWには非常に条件が厳しいor重いorある種の相手依存だったりするのに、それを一切の消費無しで、宣言一つで行えてしまう。さらにこの効果の恐ろしいところは、お互いがこの効果を使える場合においてもまず先攻圧倒的有利になるところである。ぶっちゃけ、今回は青を除き片方のプレイヤーのみが適合している場合はほぼそのプレイヤーの勝ちといえる効果のものばかりだった(と思われる)ため、一方でかち合った場合のやりとりも考える必要があるが、こちらは効果を使うと言う事はほぼ高確率でそのターンで決められてしまうため、「やり返す」ターンが存在しないのである。そう言った意味では、ひときわ凶悪だといえるだろう。

核の衝撃
 黒の国力を発生しているプレイヤーは、一度だけ全てのユニットを破壊する事ができる。

 これも凶悪。この効果に対してはあらゆるアンタッチャブルがきかない(ACEにも通るらしい)上にタイミングが完全に自由なので、どんなに負けそうにみえてもそれを一度完全になかった事にできる権利を有するわけである。自分のユニットも巻き込まれるが、全く痛くないレベルで強い。だが、仮に両方が効果を使える場合はお互いが場をリセットする権利を持っているので、結構面白い駆け引きになるかもしれない。……ところで、ひょっとしたらこれの効果に自軍ラスシューとかチョバムを巻き込んで効果発動させたりできるのかな……?

転向
 赤の国力を発生しているプレイヤーは、一度だけ敵軍ユニット1枚を自軍配備エリアにリロール状態で移すことができる。

 これも(ry。もちろんアンタッチャブルはきかないのだが、かといって例えばすでにACEがいる時に自軍配備エリアにACEを移したり出来るのかは謎ではある。格の衝撃に比べるとどんな場合でも確実に凌げる、という効果ではないが、そのかわりどんな状況でもひっくり返す可能性を持つ効果である。何せタイミングも対象も自由なので、こちらが事故っていて何も出せない状況でも、出撃後に相手のド級カードを奪って防御に出撃とかできれば全てがひっくり返る可能性がある。また、これが両者発生している場合、普通に奪うと奪い返されるだけなので、基本的には「相手の攻撃ステップ規定の効果後に奪う」というプレイングをすることで1ターンダメージを抑止する使い方が主になるだろう。ただ、これをやったところで次のターン相手はそういったある種の「縛り」から完全に開放してユニットを選択できるので、その辺りの駆け引きも考えるとお互い使用なしで終えることがほとんどなのかもしれない。