そのリリースを侵略行為と見なす。

「あーつれー!俺実質1週間休み無しで働いてたからまじつれーわー!実質一週間だからなー!マジでつれー!」


 インヴェルズがだいたいわかってきたので、次はジェムナイトを組もうと思っているのだが、ガイアパワーでふくれあがったアレキサンドかパーズでビートダウンする構築にするか、反転世界などを使用する形にするかちょっと迷っている。でもまずは使ってみてからかなぁ……


 インヴェルズ紹介の続き。


《インヴェルズ・マディス》 †
効果モンスター
星5/闇属性/悪魔族/攻2200/守 0
「インヴェルズ」と名のついたモンスターをリリースして
このカードのアドバンス召喚に成功した時、
1000ライフポイントを払う事で、
自分の墓地に存在する「インヴェルズ」と名のついたモンスター1体を
選択して特殊召喚する。

個人評価:C
 要するに墓守の長みたいなもの。あちらよりも攻撃力が高い、ライフポイントを払わなければならない、という違いはあるが、こちらは墓守とは違い、アドバンス召喚に特化した構築になっているのでこのカードのアドバンス召喚自体はたやすい。リリースしたカードの損失を帳消しにするどころか、墓地の肥えようによってはそれ以上のアドバンテージが約束される効果ではあるが、当然斥候の効果使用からこのカードを召喚しても効果は使うことができず、これが致命的に痛い。また、効果が使えたとしても現状インヴェルズは場にいるだけで強い、というようなモンスターは存在せず、どいつもこいつも守備力0であるためむしろ戦闘には弱い。またこのカードの攻撃力も生贄1体ラインを目に見えて下回っているというのも非常に悩みどころだ。このような点から、特にこのカードを採用する面白みを感じなかったので、俺の初期インヴェルズにすらこのカードの居場所はなかった。
 だが、現状のインヴェルズがあんまりにも斥候頼りなので、試しにこのカードや呼ぶものを主軸(というかあえて斥候をオマケ)にしたインヴェルズを現在試してみているのだが、呼ぶものをリリースしてこのカードの召喚に成功すると一気にモンスターが3体並ぶのは割と馬鹿にはできない。……馬鹿にはできないだけで、堅実に斥候を呼び続ける方がやっぱり強そう、というか強いのだけど。


《インヴェルズ・モース》 †
効果モンスター
星6/闇属性/悪魔族/攻2400/守 0
「インヴェルズ」と名のついたモンスターをリリースして
このカードのアドバンス召喚に成功した時、
1000ライフポイントを払う事で、
相手フィールド上に存在するカードを2枚まで
選択して持ち主の手札に戻す。

個人評価:A−
 ステータス、レベル共に帝と共通しているところがあるが、それがインヴェルズになるとバウンスと効果的に弱めな代わりに2枚戻せる効果になった。普通に強力であり、相手の邪魔なカードや強力な上級系モンスター達をバウンスという通りやすい除去効果で除去することができる。攻撃力も2400と標準ラインであり、この点でもマディスとは一線を画す。
 だが、このカードを運用してみて感じる事としては、ライフコスト1000が意外と馬鹿にならないという事である。というのも、マディスの場合はそのライフコストで自分の場を固める効果であるためあまり気にはならないのだが、このカードの効果は基本的に「その場しのぎ」となりやすい効果であるため、返しのターンに強大な攻撃力が襲ってくる可能性はのこりやすくもある。効果の使用が1度ならともかく、ギラファを引けない状態でこのカードに頼って戦うことになると、自分のライフポイントは目減りしてしまう。この点でインヴェルズの利点の一つである「侵略系で使いまわせる」という利点をある程度阻害する効果になっているのは事実ではないかとは思う。
 とはいえ、現状の上級系インヴェルズのカードプールでは間違いなくギラファにつぐナンバー2の位置にいるモンスターといっていいだろう。インヴェルズは爆発力がない分確実に毎ターンダメージを刻んでいきたいので、2枚除去はやはり優秀だ。おそらく、現実的に考えるとインヴェルズ上級系はこのカードとギラファを3ずつのみ積む、というのが無難だろうとは思う。


《インヴェルズ・ギラファ》 †
効果モンスター
星7/闇属性/悪魔族/攻2600/守 0
このカードは「インヴェルズ」と名のついたモンスター1体をリリースして
表側攻撃表示でアドバンス召喚する事ができる。
「インヴェルズ」と名のついたモンスターをリリースして
このカードのアドバンス召喚に成功した時、
相手フィールド上に存在するカード1枚を選択して墓地へ送り、
自分は1000ライフポイント回復する事ができる。

個人評価:S+
 押しも押されぬインヴェルズのエース。リリース軽減効果のおかげでリリース1体なのに攻撃力2600と基準の頭ひとつ上の攻撃力を持ち、召喚時の効果もガイウスのような除外ではないとはいえ墓地送りで確実にアドバンテージを稼ぎ、さらにライフまで回復する。守備力0すらインヴェルズにおいては悪夢再びの対象に入るという利点になっているため、まさに書いてあること全てが強い。少なくとも現状では、どんな形にするにしろ3枚確定の上級系モンスターである。
 墓地送り、リリース1体で攻撃力2600が強力なことについてはあえて語るまでもないだろうが、オマケ的ではあるながらもライフ回復も相当便利。というのも、インヴェルズは基本的には相手ターンにはたいした伏せもなく、前のターンに召喚したインヴェルズが一体のみという状況で戦うことになるため、総攻撃を受けるとそれをおさえづらい。仮に侵略の一手等で相手の除去をかわすことができたとしても、結局フィールドは空になってしまうし……しかし、悪夢再びや侵略の一手等でこのカードを使いまわしていけば、相手のカードを除去しつつライフポイントまで安全圏に持っていくことも可能であり、これだけ使いまわすことに旨みのあるモンスターもそうはいない。正直、基本的にインヴェルズデッキにおけるモースはこいつの出しそこないである。

《インヴェルズ・ガザス》 †
効果モンスター
星8/闇属性/悪魔族/攻2800/守 0
「インヴェルズ」と名のついたモンスター2体をリリースして
このカードのアドバンス召喚に成功した時、
以下の効果から1つを選択して発動する。
●このカード以外のフィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。
●フィールド上に存在する魔法・罠カードを全て破壊する。

個人評価:B
 一応現時点ではインヴェルズの親玉的な存在と思われるカード。それらしく2体のリリースを必要とし、召喚に成功すれば一気に周囲を除去するという大物的効果を持っているが、正直に言うと、召喚に手間がかかる割にはモンスターか魔法罠のどちらかしか除去できず、かつ自分のカードも巻き込むというのはあんまり使い勝手がよくない。せめて自分以外の全てのカードか、相手だけを除去するのであればワンチャンを求めて普通にデッキにも入ったかもしれないが……また、生贄が2体必要でありながら攻撃力が3000ラインに届いていないのも個人的には評価を下げる。どうやら、インヴェルズの面々はレベルが一つ上がると攻撃力が200あがるというデザインのようなのでしょうがなくはあるのかもしれないが……でもまあ、二重召喚と併用すれば案外普通に召喚できたりもするし、悪夢再びで拾えるのは共通なので、モースとギラファを3枚ずつ突っ込んだ後、後もう一つ上級系が欲しいなら入れてもいいとは思う。入れないほうが多分強いけど。

《侵略(しんりゃく)の一手(いって)》 †
速攻魔法
自分フィールド上に表側表示で存在する、アドバンス召喚に成功した
「インヴェルズ」と名のついたモンスター1体を手札に戻して発動する。
自分のデッキからカードを1枚ドローする。

個人評価:S
 ギラファ、悪夢再びにつぐ、もう一つのインヴェルズならではといえるサポート要素がこれだと個人的には思う(斥候は黄泉ガエルと性質が同じなので除外)。そもそもインヴェルズのアドバンス召喚ができないと完全に腐ってしまうのは痛いが、それでも速攻魔法と言う事で自分のターン、相手ターン共に自身のインヴェルズを相手の除去から守りつつ、確実にアドバンテージを保持できるのは大きい。これが手札にあると例えば相手伏せ1枚、モンスター1枚(アドバンス召喚したインヴェルズで戦闘破壊はできる)という状況でも何の葛藤もなくモンスターを狙う事ができ、奈落激流などもおそるるに足らない。さらに次のターンになればもう一度効果が使える。これでギラファをうまく使いまわすことができようものなら、その度に相手とはさまざまなアドバンテージ差をつけることができるだろう。だが、手札に戻し場に干渉しないという性質上その後総攻撃を受けやすいので、このカードの効果後も含め、バトルフェーダーなどとあわせてにぎっておきたいところではある。

《侵略(しんりゃく)の波動(はどう)》 †
通常罠
自分フィールド上に表側表示で存在する、アドバンス召喚に成功した
「インヴェルズ」と名のついたモンスター1体を手札に戻して発動する。
相手フィールド上に存在するカード1枚を選択して破壊する。

個人評価:A
 侵略の一手の相互互換的カード。こちらは戻して破壊できるので、侵略の一手のように総攻撃を受けるという可能性も低く、シンクロ素材の妨害をしたり、エンドフェイズ時に使うことで正体の分からない伏せカードを安全に割り、返しのターンで遺憾なく手札に戻したインヴェルズの効果を発揮させるという使い方もある。非常に便利ではあるが、侵略の一手と比べるととにかく「罠である」「発動に対象のカードを必要とする」という2点がネック。一度セットするまで当然使用できないので斥候を素材にしたアドバンス召喚時に飛んできた除去に対応する事ができず、相手がカードを並べる前にサイクロンなどで叩き割られるとほぼ無力でもある。使い道はあるのだが、大きな使い道である「上級インヴェルズを手札に逃がしつつアドを保持する」という点において一手に比べると劣っているといわざるをえないため、最終的にはこのカードを入れるスペースで一手を増量することになるだろうか。

《悪夢再(あくむふたた)び/Recurring Nightmare》 †
通常魔法
自分の墓地に存在する守備力0の闇属性モンスター2体を選択し手札に加える。

個人評価:S
 インヴェルズ関連ではないが、もはやインヴェルズ用と言ってもいいレベルでインヴェルズと相性がいいので、この場でついでに紹介してみる。インヴェルズは門番以外の全てのモンスターが守備力0なのでこのカードに対応しており、デッキにしてももともと斥候のためにカードを墓地に送るギミックが多く搭載されているので、拾いたいカードを墓地に落とす事も比較的に容易な上に、このカードで2枚を回収することでそれらのディスアドをごまかしてサーチとすることもできる。またある意味存在自体がディスアドになっている魔細胞にとっても非常にありがたいカードだ(現状だとそこまでして魔細胞を使う意味は薄めではあるのだが……)。とにかく手札にあるだけで強引な墓地肥やしにもデメリットがなくなり、非常に便利なので3枚フルが定説でいいと思う。なぁに、どっちにしたってDDクロウはきついんだから問題ない。